――不織布業界のコロナの影響は
コロナで経済活動が悪くなった分は、ちょっと全体的には減っていますが、マスク用や、あるいはそういう医療用に使う不織っていうのは増えました。
――世界的な生産量は中国が多い
中国がやっぱり一番生産が多いです。アジアというよりも世界で一番多いんじゃないかなと思います。ヨーロッパは、ヨーロッパ全体で生産量で言ったら、中国に近いような数字になっていますがそれでも中国には負けています。アメリカもそうです。特にマスクなど加工する製品は、人手がかかって、人件費かかりますから、中国で作らせているっていうことがあるんです。
――様々な用途分野で使われる不織布
様々な用途分野で使われています。医療、衛生、あと建築資材、農業などですと「べたがけ」っていう要するに、育ちが良くするために日光をコントロールしたりとか水はけを考えたりとかいろいろな用途があります。要するに機能材ですから、それだけ用途に合わせて、細かく使われていくということですね。
――皆様の身の回りに役立つ不織布
最近は、自動車関係ではもちろんエンジンフィルターとかエアフィルターですね。エアコンディションのフィルター、他に天井材とか床のマット、これだって言ってみれば不織布ですからね。カーペットはニードルパンチっていうんですが、あと一部壁紙、人工皮革の靴などにも使われています。皆様の身の回りに様々な用途があるということになります。
――ノンウーヴンズレヴューの今後の展望
方向性としてはこのままでいいと思うのですが、伝え方を少し変えていきたいと思っています。年に4回のクォータリー、そのぶん情報を掘り下げて分析解析するような内容として、どっちかっていうと本に近いような内容になっていくのですが、その間の情報伝達の仕方をちょっと迅速、リアルタイムにやるためにネットを使ったり、今は無料のメルマガを配信しています。読者サービスとしてその充実化と、あるいはネットを通したその情報伝達みたいなことをやっていきたいと思っています。