――ノンウーヴンズレヴューは創刊31年
うちは紙パルプ産業の専門誌として設立して去年70周年となります。もともと紙パルプ関係の専門誌をやっていました。ずいぶんやっていたんですけど、その中でこれが31年ぐらい前ですかね、ノンウーヴンズレヴューを創刊しました。やはり新しい素材、新しい分野へ、ちょっと、専門誌としてのノウハウを活かしていきたいということで創刊したわけですね。
――紙と不織布の違いとは
紙は木材繊維を中心にだいたいシート状にするんです。一方で不織っていうのは素材選ばずだいたい合繊とか化繊繊維関係が主体ですけどそれでも木材繊維使ったりとか、ガラス繊維使ったりとか、いろいろあるんで、原料をいろいろ選択できるということと、製造法、シート状にする製造の仕方もいろいろあります。
紙と同じ場合は水に溶かして、そういうものを抄紙機(しょうしき)でシート状にします。それ以外にケミカルボンドとかを使って繊維をくっつけるとか、あるいは熱を使って繊維をくっつけるとか、それでシート状にします。あるいは三次元にするっていうか、厚いものを作ったりとかするんです。
――用途によって機能を持たせる新素材
不織布は用途によってそういうものをいろいろ選んで、機能を持たせるというような感じです。紙に比べると比較的新しい素材なので、様々な将来性があるんじゃないかということでスタートさせた雑誌です。同じような雑誌はそんなにないもんですから、今までやってきたという感じですかね。
――不織布はヨーロッパ発の素材
日本というよりやはりこれはヨーロッパが早いんですよ、ドイツとかですね。それで日本でどれくらいなのかな、産業ができまして、この50年、60年、70年ですか、日本で言いますと紙はもう蔡倫(さいりん)の時代から、手すき和紙の時代からずっとあるわけですけど、それに比べると近代産業が生み出した素材ということでしょうね。