日本不織布協会は関西と関東の両地区において「2025年 賀詞交歓会」を開催した。関西地区は1月10日に日航ホテル大阪で、また、関東地区は1月15日に東京・大手町のアーバンネット大手町ビルに入るLEVEL XXI東京會舘を会場にそれぞれ行った。会は、両会場ともに三木雅人・会長による挨拶から始まり、会長挨拶に続き関西では来賓を代表して近畿経済産業局産業部製造産業課の河上康裕次長が祝辞を述べた後、田中嘉則・副会長による乾杯の発声で歓談へと移行。関東は、経済産業省製造産業局生活製品課の石川高志課長補佐が来賓代表として祝辞を述べるとこれに続き,新春挨拶のため同会場にかけつけた、今年1月にアジア不織布協会(ANFA)の新会長に就任したばかりのBenny Deng氏(Guangdong Beautiful Health Co.,Ltd.社長)が紹介され挨拶を行い、平野史朗・副会長による乾杯の発声で歓談に入った。
また,今回の賀詞交歓会では、土谷英夫氏と佐柳俊昭氏の両元事務局が関西の会場に、竹中康雄・元会長が関東地区の会場に姿を現し、司会者よりあらためて紹介されると各氏が登壇して挨拶を行い、その元気な姿に多くの出席者から拍手が贈られた。
三木雅人・会長「穏やかな新春を迎え日本不織布協会の賀詞交歓会がこのように盛大に開催することができ、大変嬉しく思う。290名余りの方々にお集まりいただき、コロナ禍以降参加人数が回復傾向にあることも大変喜ばしいことであり、当協会の強いバイタリティを感じる。昨年をふり返ると、不織布の国内生産は34万tに達した2017~18年をピークにその後厳しい状況が続いているが、昨年は27万t程度となった見込みであり、これは各マーケットごとに好不調があるなど、まだら模様の状態が続いたことによると見られる。世界各地で政情不安や紛争が生じ、その影響が各所に需要の増減をもたらした恰好でもある。反面、そうしたなかで27万tまで回復したことは喜ばしいが、今年は昨年以上に不透明な状況が続きそうだ。1月20日に発足する米国トランプ政権の影響に注目が集まっており、どの方向へ動くか不確定要素が多く、それによっては地域・市場・分野の状況も変わる。そうしたなかでもしっかりと製造・販売できる基盤をつくり、従来からのマーケットと技術などを発展させたうえで努力していただけたらと願う。協会としても各種情報の収集をこれまで以上の精度・ボリュームへと向上させ、これからの変革をどのように進めていくか皆様と検討・協力していく協会活動になるよう今年も励んでいきたい」