東レはインドネシア共和国におけるRefinery Development Master Plan(以下、RDMP)Balikpapan案件向けに、逆浸透(RO)膜と限外濾過(UF)膜を一括供給したと発表した。同案件は、インドネシア最大の石油精製企業PT.Pertamina社(以下、Pertamina社)における最大案件の1つ。同案件の海水淡水化設備は、東カリマンタン州バリクパパンにあるPertamina社の石油精製所内においてボイラー用水あるいは飲料水用途に使用され、処理能力は日量8万4,000m3となり、2024年末に稼働を開始する予定。
東レは、ROエレメントとUFの新製品であるラック一体型UFモジュールを一括供給した。これをきっかけに、東南アジア地域事務所であるシンガポールのToray Asia社とともに、インドネシアのみならず東南アジア地域全体の発展を今後も支援していく。
東レは長年、世界的な水不足の解決に貢献するため、RO膜およびUF膜の販売、生産、技術サポートを拡大してきた。その用途は、海水淡水化や廃水再生から産業用途まで多岐にわたり、24年3月末現在、RO膜は日量1億2,600万m3、UR膜は1,190万m3となっている。