オーツカは、海洋プラスチックのアップサイクルから始まったスタートアップ企業で複合プラスチックを板材へマテリアルリサイクルする再生化事業に取り組んでいる株式会社REMARE(三重県鳥羽市、社長:間瀬雅介)とこのほど資本・業務提携を締結し、廃棄される不織布を再利用したマテリアル開発プロジェクトをスタートすると発表した。
オーツカは現在、繊維生産時に発生する樹脂廃材や不織布生産時の端材のほとんどを産業廃棄物として処理しているが、今後はREMAREのリサイクル技術と知見を活かすことにより、これらの廃棄材料から新たな製品を創出し、CO2排出量の削減に取り組む。一方、REMAREは、オーツカから提供される不織布端材を活用して新たな素材開発に取り組む。この協業により、廃棄物処理時の二酸化炭素排出量を大幅に削減し、廃棄物の回収コストの低減を目指す。REMAREは、熱プレス成形以外に3Dプリントや射出成形など複数の方法でリサイクル化の実験を進めている。
今回の取組みは、REMAREが目指すプラスチック素材のプラットフォーム事業の実証実験としての効果もあるという。REMAREは将来的に、オーツカ提供の不織布端材に基づいた年間1,200t分のリサイクルを目標としている。