自動車・電子部品メーカーのNOK(東京都港区)は、インドにある同社のグループ会社フロイデンベルグNOKが、インド北部パンジャブ州モリンダに自動車向けシール製品を製造する「モリンダ工場」を新設し、10月15日に開所式を行った。稼働開始は2025年1月の予定。建屋面積は1万3,082m2。NOKの担当者は工場新設について、「同州にある既存のバスマ工場の契約が満期を迎えたため」と説明。同社は南部チェンナイにも生産拠点を構えており、「北部と南部の2ヵ所に拠点をもち続けることが重要」とした。自社のバスマ工場は閉鎖し、生産設備と従業員を移管する。
モリンダ工場では、地場や日系、欧米系の自動車メーカー向けにエンジンシールやバルブステムシール、ダストカバー、Oリングなどを製造する。生産能力は、バスマ工場の2023/24年度(23年4月~24年3月)との比較で年間約10%増を見込む。
フロイデンベルグNOKは、2000年9月の創立。NOKと、同社と資本・技術提携するドイツの自動車部品・不織布大手フロイデンベルグとの合弁で、チェンナイに本拠を置く。