旭化成メディカルは、生物学的製剤製造においてウイルス除去を目的に使用されるウイルス除去フィルター“プラノバ”シリーズより、きわめて高い透水性を特徴とする次世代ウイルス除去フィルター“プラノバ FG1”を10月より新たに発売した。
バイオ医薬品製造プロセスの生産性最大化を目指し開発した製品。非常に高い透水性(“プラノバ BioEX”の約7倍)をもち、ウイルスろ過処理にかかる時間を短縮するとともに、製造プロセスが中断した際のウイルス漏れリスクが少なく、ウイルス除去フィルターに求められる「速さ」と「堅牢性」を高いレベルで両立する。開発ステージでの顧客評価は、夾雑物除去用のプレフィルターがなくても、さまざまな条件や溶液で高いタンパクろ過性能とウイルス除去性能を確認。また、取扱い性も優れ、定置洗浄もしくは定置滅菌に対応しているため、バイオ医薬品の製造工程設備のタイプを問わず使用することが可能。10月から小型フィルターの量産、出荷を開始する。また、今後は随時新たな膜面積をラインアップに追加することで、利用者の効率的なスケールアップを支援していく。