ミズノは、ダウンを超える温かさの新素材“テックフィルブレスサーモ”を開発した。ダウンよりも温かいうえ、濡れても保温性が低下しにくく、気候に左右されにくい保温力のある素材。
ダウンの特長は温かさである一方、濡れると保温力が下がってしまうことが弱点となっている。新素材のテックフィルブレスサーモは、薄い不織布を何層にも重ねた構造で、柔らかさと膨らみがあり、ダウンよりも保温性に優れる中綿。さらに、ミズノ独自の吸湿発熱素材“ブレスサーモ”に疎水加工を施し、湿気は吸いながらも水は吸いにくい素材の開発に成功した。この疎水加工したブレスサーモを、水を吸いにくい性質のあるポリエステルと混ぜることで、湿潤状態でも保温性の低下を抑制。水濡れに強いことから繰り返し洗濯が可能なことも大きな特長の1つとなっている。
2024年秋冬シーズンでは、トレーニングアパレル、野球アパレル、寝具など、多事業にわたる展開を予定。また、今後はウインタースポーツの競技団体へも納品する予定。テックフィルブレスサーモ採用商品の2024年度の売上目標は、2億8,000万円。2027年度には8億円を目指す。