デンソーやリバー、DIC、住友化学、東レ、トヨタ紡織、野村総合研究所、三井化学、早稲田大学などは、使用済み自動車をリサイクルし、再び自動車として活用するために必要な解体や再利用に関する技術の確立に向けた実証を始めた。実証期間は2025年1月末までで、自動車産業におけるサーキュラーエコノミー(循環経済)の実現を目指す。
ELV解体・破砕事業者、解体システム提供者、素材メーカー、自動車部品メーカー、研究機関などの参画法人が連携し、質と量の確保の両方を実現する新たなELVの処理手法である「自動精緻解体プロセス」を起点とした、動静脈一体となったプロセスの技術実証を通じて、この動静脈一体のエコシステムを社会実装するうえでの課題の抽出を行う。具体的には、自動精緻解体プロセスの技術実証や、精緻解体で抽出した各種素材の高純度化・再資源化プロセスの技術実証および、それによってつくられた再生材を用いた部品の試作評価を行う。また、CO2排出量削減の観点から自動精緻解体プロセスの環境への負荷低減効果を測定し、本処理方法の持続可能性についても検証を行う。