小林製薬は、グローバル需要の拡大が見込まれる“熱さまシート”の増産に向け、タイで新たな現地法人「KOBAYASHI Pharmaceutical Manufacturing(Thailand)Co., Ltd.」を設立し、2025年中の生産開始を予定している。
タイのサムットプラカーン県に土地約1万2,000m2を取得し、延べ床面積約5,000m2の建屋を建設。生産能力は年間約1億枚。投資規模は15~20億円。
同社が販売する額冷却シート“熱さまシート”は近年、とくに海外においてコロナ禍をきっかけに使用の習慣化が進んでおり、今後も需要拡大が見込まれる製品となっている。熱さまシートは現在、日本および中国で生産しており、中国では新棟も建設中だが、更なる生産能力の増強が急務となっていることから、東南アジア地域における地産地消による安定供給を目的として、タイに現地法人を設立することにしたもの。
現地法人を設立後、各種契約の締結、許認可取得、設備投資、現地スタッフの採用・教育などを進め、2025年9月の生産開始を見込んでいる。また、将来的には、他の品目の生産や、東南アジア地域の中心に位置するタイの立地を活かし、同地域における販売拡大戦略を支える開発・輸出ハブ拠点とすることも視野に入れている。