住江織物は、メキシコの子会社「Suminoe Textile de Mexico, S.A. de C.V.(以下、STM)」の工場内に、自動車フロアカーペットの製造ラインを増設する。投資額は約6億円で、11月中の量産開始を予定している。
外資系北米大手自動車メーカーから月産50~60万m2規模の大型受注を獲得したため増設に踏み切った。北・中米拠点の生産能力増強を図ることで生産体制を強化し、より一層の生産性向上と更なる受注拡大を目指していく。また、この受注および設備投資を皮切りに、自動車内装事業全体でグローバル市場におけるプレゼンスを高め、収益力の強化を推進していきたいとしている。
住江グループの自動車内装事業は、フロアカーペット、カーマット、シート表皮材、加飾材、天井材など、足元から天井まで自動車内装材をトータルで供給できるのが最大の特長。また、日本国内だけでなく、米国、メキシコ、中国、タイ、インドネシア、インドの海外6ヵ国11拠点に製造・販売拠点を拡げ、世界最適供給体制を目指している。今後の重点取組みの1つに北・中米拠点の更なる強化を挙げており、事業再編や設備投資を進めている。