エム・エーライフマテリアルズは、同社開発のPLAスパンボンド不織布“エコライズ”が、スポーツ用品メーカーのヨネックスが販売するテニスラケットの包装材として採用されたと発表した。今年2月から全世界で順次販売されるテニスラケット用の包装材として使用される。
エコライズは、植物由来の生分解性プラスチックであるPLA(ポリ乳酸)を主原料としたスパンボンド不織布。特定の条件下において生分解・堆肥化が可能で、BPI(米)やTUV AUSTRIA(ベルギー)、JBPA(日)など国内外の認証機関の基準を満たし、生分解性プラやバイオマスプラに関する認証を取得している。高い均一性や通気性、柔軟性、熱プレスによる成型加工など多様な機能を付与できる特性は、お茶・コーヒーフィルターに使われる食品包装資材から農業・産業資材に至るまで幅広い分野で高く評価されている。
ヨネックスは、サステナビリティの取組みの一環として環境に配慮したものづくりを推進しており、各種の商品で輸送時や製品の品質保護への影響を検証しながら包装削減への取り組みを進めている。そこで、これまでテニスラケットに付属していたナイロン製ソフトケースを廃止し、エコライズを使用した包装材を導入することにした。これにより、石油由来のプラスチック原料素材の使用を削減できるとしている。ヨネックスのロゴ印字にはエンボス加工技術を、不織布の製袋には超音波ウェルダー加工技術を採用することで顔料や接着剤を使用せず環境負荷に配慮したパッケージを実現した。