ニッケは2023年11月28日、ニッケ印南工場(兵庫県加古川市)内においてかねてより建設を進めていた「ニッケ研究開発センター新実験棟」が完成した。“未開の分野に目を向け、「高機能商品」「地域 No.1 サービス」の開発と提供へ挑戦し、みらい生活創造企業を目指す”を目標として掲げるニッケグループは、健康で快適な暮らしをサポートするためメディカル分野の開発にも力を入れている。新実験棟では、メディカル分野での商品開発や環境対応素材の開発を推進するため、昨年12月中に各種設備を移設・搬入。今年1月から本格稼働を予定している。
同社は、これまでにメディカル分野では吸収性組織補強材“Pawdre”や細胞培養用ゼラチン繊維基材“Genocel”などを開発。今回の設備投資では、メディカル分野の開発に欠かせないクリーンルームエリアを、約2倍に拡張し、今後更に再生医療分野などの開発に注力していく。また、メディカル分野以外にも地球にやさしい環境対応の研究に取り組んでおり、海洋生分解性素材やバイオ素材の開発に更に注力していく。