東洋紡エムシーは、同社の三次元網状繊維構造体“ブレスエアー”が、レクサス初の水素エンジン搭載車「ROV Concept」(以下、ROV)を使用した顧客体験プログラム用の車両に用いるシートバックサポーターとして採用されたと発表した。必要に応じて座席の背もたれの前に置いて使用することで、こだわりのドライビングポジションを得ることができ、快適なドライビングを演出する。
ブレスエアーは、熱可塑性ポリエステル系エラストマー“ペルプレン”を用いた三次元網状繊維構造体。通気性が高く着座中の蒸れを抑えることができ、網状構造のため車体を丸洗いした際にも保水せず、ウレタン素材より薄型化ができることや、水平リサイクル(マテリアルリサイクル)が可能であることなどが評価され、採用された。シートバックサポーターは、内側のクッション層(ブレスエアー)と外側のカバー層で構成されており、カバー層には東洋紡グループの東洋クロスが製造販売する、透湿性を有した車両内装用合成皮革“パーミア”が使用されている。