大王製紙は、ペットケア事業へ本格的に参入すると発表した。新ブランド“エリエール Pet キミおもい”を立ち上げ、「キミにやさしい、一緒にうれしい。」をテーマに猫用14商品、犬用17商品を9月22日より全国発売する。
国内のペット飼育状況は、飼育頭数と飼育率ともに微減傾向が続くなか、新規飼育意向も低下傾向にあり、新たにペットを迎えることはハードルが高いものとなりつつある。一方で近年、ペットは「愛玩動物」ではなく、家族のように生涯をともに過ごす「伴侶動物(コンパニオンアニマル)」に変化し、Pet Humanization=「人間化」のトレンドが進んでいる。結果として、1頭あたりにかける毎月の飼育費は、2017年と比較して2022年は犬用が約146%(17年9,543円→22年1万3,904円)、猫用が約126%(17年5,777円→22年7,286 円)に増加しており、ペット用品(猫砂、シーツ、おむつ、ウエットシート)の市場規模は伸長傾向にある。こうした近年のペットを取り巻く環境を受け、ペットケア事業に参入することにした。これまでに培ってきた商品開発力や生産技術を活用し、ペットやオーナーの視点に立った“暮らしをより快適にする”付加価値商品を提供することで、「ペット」と「ペットと暮らす家族」がより幸せに暮らせる社会の実現に取り組んでいく。また、衛生用紙や紙おむつの生産過程で発生したロス品や端材をリサイクル利用することで、持続可能な社会の実現に向けた活動にも注力していく。