川本産業は、内視鏡手術で使用する高吸液タイプの不織布ガーゼ“GGプロジェラ”に新規格3種類を加え、4月3日より発売を開始した。新たに上市したのは、“4cm×15cm”“5cm×15cm”“3cm×20cm”の3製品。既存の“3cm×15cm”と合わせ、これで4種類となる。
内視鏡手術は体に小さな穴(創)を開け、そこからカメラ(胸腔鏡、腹腔鏡、関節鏡など)や手術器具を挿入して行う手術。切開よりも傷が小さくすむので術後の回復が早く低侵襲な手術であることから体にやさしい手術として近年件数を増やしている。GGプロジェラはこの手術の際に体内で使用する。全体が緑色で、強度に優れる中間層をスパンレース不織布で挟んだ三層構造。一般的な白色ガーゼよりも約1.3倍の吸水力を備え、また白いガーゼの場合は内視鏡カメラの視野に入った瞬間、ライトの光を反射して映像がぼやけたり、ガーゼ以外の部分が暗く映し出されてしまうことがあるが、GGプロジェラは全体が緑色に着色されているのでハレーションが起きにくく、つねにクリアな画像を映し出せるとして高く評価されている。緑色なので血液を吸液しても臓器と判別しやすいほか、X線造影糸入りなので術後のX線を利用した遺残確認も容易などの特長をもつ。