三井化学は東日本旅客鉄道、ビーエステクノとの3社により防音壁製品を共同開発した。開発した防音壁製品は、上越新幹線や東北新幹線の速度向上にともなう環境対策工事で導入されていく。吸水しにくい中綿をはっ水性のある不織布で覆うことで、耐水性を向上させた全天候型吸音材。従来の先端改良型防音壁(NIDES)を大幅に軽量化した軽量型先端改良防音壁(NIDES─AL)となる。3社は今後も環境に配慮した技術開発を進め、ESG経営の実践に取り組んでいきたいとしている。
開発した防音壁は、吸水しにくい中綿をはっ水性不織布で全面を覆う「ハイブリットフルカバー構造」とすることで防水効果を高め、湿潤な環境でも高い性能を発揮することを可能にした。防音壁線路側に設置し、車両と防音壁間の反射音を吸音することで騒音低減効果を発揮する。リサイクル由来原料を25%程度含有しており環境にも配慮している。