三井化学㈱は産業材料向け不織布需要の拡大に対応するため、同社100%子会社のサンレックス工業㈱(三重県四日市市)にてメルトブローン不織布製造設備を増設する。これにより同社グループのメルトブローン不織布の生産能力は1.3倍となる。
同社は新たな長期計画 VISION2030において、ライフ&ヘルスケアソリューション分野の中で不織布事業を成長事業の一つと位置づけている。従来の紙おむつ等衛生材料向けに加え、産業材料向けに油吸着材、自動車シート用構成材や土木資材(商品名:タフネル(R))、フィルター用構成材やマスク用構成材(商品名:シンテックス(R))等、高品質な不織布の供給に注力していきく。とくにメルトブローン不織布の極細繊維銘柄「シンテックス(R)nano」は、より高機能な精密フィルター用途等への使用が見込まれている。
〔設備増設およびサンレックス工業の概要〕
対象製品:メルトブローン不織布(商品名:シンテックス(R)MB)
会 社 名:サンレックス工業株式会社
所 在 地:三重県四日市市朝明町1番地
事業目的:不織布および不織布関連製品の製造
設 立:1986年
資 本 金:2億4000万円(三井化学100%出資)
増設ライン:1ライン(1.3倍増能)
スケジュール:営業運転開始 2023年4月