旭化成は、未来のクルマの価値を高めるために不可欠な「3つのS」を柱とするコンセプトカー“AKXY(アクシー)2”を制作した。同社がこれまでに制作してきた“AKXY”(2017年)、“AKXY POD”(2019年)に続く第三弾。5月25日~5月27日に開催される「人とくるまのテクノロジー展2022」(パシフィコ横浜)において展示・発表する。
AKXY(アクシー)は、「Asahi Kasei X(かける)You(お客様)」の想いを込めて同社が制作するコンセプトカーシリーズ。2017年、19年と発表してきたが、自動車業界の変化のスピードは激しく、またコロナ禍は社会全体を否応なく変容させ今後のクルマの存在価値も見つめ直す大きな契機となっている。こうした状況を踏まえ、AKXY2では「Sustainability(持続可能なクルマづくり)」「Satisfaction(クルマの満足度向上)」、そして「Society(社会とクルマのつながり)」にある3つのSをコンセプトとして掲げ、これまでのAKXYシリーズとは異なるアプローチで制作した。環境素材の採用や、五感・直感・心身の幸福実感に結びつく快適性、プライベート空間を確保して個々の活動を後押ししてくれる空間づくりを目指したコンセプトモデルである。旭化成の子会社であるSage Automotive Interiors, Inc.の欧米拠点と全面的に連携することで、初代AKXY以上に豊富な内装ファブリックを提案し、カスタマイズ性を高めた車室内装を実現した。また、車内空間においては住宅領域とのシナジーの可能性についてのコンセプトを提案するなどしている。