三井化学は産業材料向け不織布需要の拡大に対応するため、100%子会社のサンレックス工業においてメルトブローン不織布製造設備を増設することを決めた。2023年4月の営業運転開始を目指して専用設備1系列を導入。これにより、同社グループによるメルトブローン不織布の生産能力は1.3倍に拡大する。
三井化学は新たな長期計画「VISION 2030」において、ライフ&ヘルスケアソリューション分野において不織布事業を成長事業の1つと位置付けている。今回の増設により、高機能精密フィルター用途などで需要が旺盛な極細繊維不織布“シンテックス nano”のほか、紙おむつなどの衛生材料向けをはじめ、産業材料向けや油吸着材、自動車シート用構成材、土木資材“タフネル”、フィルター用構成材など高品質な不織布の供給に注力していく。