王子ネピアは需要の拡大が見込まれる大人用紙おむつ事業を強化する方針を打ち出した。福島工場、富士宮工場、名古屋工場の3工場で生産している大人用紙おむつの生産体制を再構築する。近年のニーズの多様化に対応するとともに競争力の確保を図るため、2026年1月をもって富士宮工場を閉鎖し、名古屋工場へ新たに大人用紙おむつ加工機を導入。富士宮工場の製品は名古屋工場、福島工場で生産する。なお、富士宮工場の従業員は、グループの他事業所へ配置転換を行うことで雇用を維持する。
王子ホールディングスグループは、企業価値向上に向け、成長性・収益性の高い事業に投資を集中させ、低成長事業はキャッシュフロー経営に徹して資金確保を進めることで、将来性のある事業ポートフォリオへの転換を目指しており、今回の大人用紙おむつ生産体制再構築はこの戦略に基づくものであるとしている。