前田工繊は12月19日付で、遊具の企画・設計・製造から設置までを行う株式会社犀工房(滋賀県大津市、東出俊司社長、資本金2,000万円、2023年12月期売上高12億1,700万円)の株式を取得し、子会社化したと発表した。
1991年にデザイン力と安全性を両立した遊具等の企画・設計・製造から設置工事までを手がける企業として発足した犀工房は、子どもたちにとって魅力ある遊具づくりに努めることで幼稚園・保育園向けの遊具業界において発展。その優れた企画・提案・技術力を活かすことで、多くの特注品を手掛けてきた。また、その実績とノウハウにより幼児向けの絵本を発刊する出版社と強固な関係も構築している。前田工繊グループは同社を子会社とすることで、ソーシャルインフラ事業の景観資材分野に「遊具」を新たな製品として加えることができるほか、幼稚園・保育園向けという新たな販売ルートの獲得ならびに、未着手だった「公園分野」に進出することが可能となり、新市場の創出につながる。犀工房の遊具に関する知見・技術と、前田工繊グループの素材・技術を「混ぜる」ことにより、新たな製品を生み出すことで更なる成長を目指したいとしている。