上田市と信州大学の包括連携協定の一環として、今後の市場拡大が期待されている短パルスレーザー加工技術を学ぶことができるイノベーションハブ「ふらっと試作工房」の開所式が12月2日に行われ、近隣市町村の企業や行政の関係者40名余りが出席した。
信州大学繊維学部ファイバーイノベーション・インキュベーター(Fii)施設に設置された「ふらっと試作工房」は、上田市の先端技術教育プログラム運営事業として実施するもので、企業版ふるさと納税を財源とするもの。超短パルスレーザー加工技術は、材料の表面に微細な加工を施すことで、生物がもつ優れた機能的な構造を再現することが可能。例えば、水を弾くはっ水性や汚れを弾く防汚性、光の反射を抑制する無反射の機能を付与することができ、これまで化学処理に頼っていた機能付与を機械的に付与できるので、化学物質を使わない環境にやさしい技術として活用できる。