服部製紙は、中国蘇州市に販売拠点となる新会社「蘇州服部紙業有限公司」を設立した。資本金10万元、代表には矢野雅司氏(服部製紙㈱副社長)が就任。従来は代理店を通して販売してきたが、独占販売契約のため販路を思うように広げられずにいた。新会社が直接、許認可取得や輸入手続きをすることで販路開拓がしやすくなる。フェイスマスクなどの化粧品販売の場合、中国では中国企業による許認可の取得が必要となるため、これまではその取得業務から行える企業と契約していた。しかし、時間がかかりすぎることと、独占販売の条件によりスムーズに進まないことが多々あった。日本企業に対し協力的である蘇州で現地法人をもつことは、許認可の取得のしやすさだけでなく、さまざまな面でメリットがあると判断し、今回の設立に至った。