前田工繊は、ため池の安全確保に役立つ“ため池救命ネット”を開発した。ため池に転落した際の脱出を補助する安全ネット。ため池堤体の表面は遮水シートや平ブロックの場合が多く滑りやすいことから、ため池に転落すると自力で登ることが困難となる。開発した“ため池救命ネット”は、ネットの凹凸が靴に引っ掛りやすい構造のため、立って登ることも可能。さらにネットに指を掛ければ、楽に登ることができる。剛性のあるネットのため、斜面の起伏に対して“浮き”が発生し、指が掛けやすい。
ネットの芯材にモノフィラメントが入っているため、ネットの目合いが開いた形状で保持される。施工時の展開・固定がしやすく、敷設面との間にできる“浮き”に指が掛けやすくなる。落石の覆い工、剥落防止対策工など、多くの実績を有する剛性繊維網の基本技術を用いたネットのため、高強度で耐久性に優れている。