栗田工業は、三井住友ファイナンス&リース(以下、SMFL)および同社の戦略子会社であるSMFLみらいパートナーズとの間で、使用済紙おむつの分別処理装置“クリタサムズシステム”の普及を目的とした業務協定を5月31日に締結した。3社は今後、互いの強みやネットワークを活用していくことで、同装置への関心や需要のある廃棄物処理業者や地方自治体へアプローチするとともに、SMFLグループのファイナンス機能を活用した幅広い選択肢を提供していくことにより、使用済み紙おむつのリサイクルを通じた循環型社会の実現への貢献を目指していく。
クリタサムズシステムは、栗田工業が2023年11月から事業展開している装置。従来焼却処分されていた使用済み紙おむつを殺菌・洗浄・分解し、ビニール袋などのプラスチック類とパルプ類を含む処理水への分別を可能にするもので、廃棄物量、ならびに焼却に伴うエネルギー消費量やCO2排出量の削減が見込める。また、分別したプラスチック類やパルプ類は、再生プラスチックや再生パルプとして利活用することで、使用済紙おむつを再資源化することができる。