旭化成は、リチウムイオン電池用セパレータ“ハイポア”事業を分社化し、今年秋に同事業の専業子会社「旭化成バッテリーセパレータ」(AKBSC)を立ち上げる。
“ハイポア”(湿式膜)は、民生用電子機器用途から車載用途に販売を拡大している。また昨今は、米国インフレ抑制法(IRA)の施行などにより、北米における電気自動車の車載用途向け湿式セパレータの急速な需要拡大が見込まれていることから、旭化成は北米・日本をターゲットとする事業戦略を定め、同地域での車載市場における成長を実現する施策として、昨年10月に米国、日本および韓国におけるハイポアの塗工製造能力増強を決定。今後更なる成長戦略を進めていくにあたり、経営の意思決定の迅速化、組織の自立性・独立性の向上を目的に、同事業を分社化し、専業子会社とすることにした。