日本不織布協会は関西と関東の両地区において「2024年賀詞交歓会」をそれぞれ開催した。関西地区は1月12日にホテルロイヤルクラシック大阪において、関東地区では1月16日に東京の大手町にあるアーバンネット大手町ビル内のLEVEL21東京會舘において、4年ぶりとなる立食形式により開催。会は、三木雅人会長による新春挨拶に続き、関西地区では近畿経済産業局産業部製造産業課の辻敦士課長が、関東地区では経済産業省製造産業局生活製品課の田上博道課長が来賓を代表し祝辞を述べたほか、関西地区の賀詞交歓会には今年5月に台湾で開催される「ANEX2024(アジア不織布国際展・会議)」のPRと出展誘致を兼ねて日本を訪れていた台灣不織布公會の簡嘉菁理事長が来客として列席し、挨拶するなどした。
三木雅人会長挨拶「能登半島地震により被災された方々、また本日この会にご参集いただいた方々のなかにも、関連会社や知り合いのなかに被災や被害に遭われた方々がいらっしゃるのではないかと思う。そうした皆さまに対し、心からお見舞いとお悔やみを申し上げる。
昨年のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類となり、いよいよ国内の経済活動も活況に転じるかと思いきやそこまでには至らず,海外での国際紛争などさまざまなインシデントが発生する一方、各国・各地域でセクショナリズム化が進み、また、各分野でサプライチェーンの変化も見られる一年となった。こうしたなか、わが国不織布業界の状況を振り返ると、コロナ前に32万~33万tで推移していた国内生産は一昨年の段階で30万tを割り込み、昨年は26万t台半ばとなった見込みにあり、これは一昨年比で8%~9%のダウンとなる。それぞれのマーケットで需要の落ち込みが見られ、なかでも医療・衛材、生活用品が振るわず、自動車用途は何とか持ち直したものの、他の需要分野の落ち込みをカバーできずに終わった。
今年こうした状況に変化が生じるかどうかは不明なものの、当協会としてはANNA塾などコロナ禍で停滞していた各種の協会活動を再開していく。また、今年は台湾でANEX2024が開催される。同展では、ジャパン・パビリオンを設けて協会として出展する予定である。コロナ後の一大イベントとなるので、皆様におかれてもぜひANEX成功に向けご協力をお願い申し上げる」