神奈川県鎌倉市は使用済み紙おむつの資源化技術を有する栗田工業と、「使用済み紙おむつ資源化の推進に関する協定書」を締結した。栗田工業が有する技術と鎌倉市が有する環境や資源を活用し、鎌倉市におけるごみ処理施策の課題である使用済み紙おむつの資源化の実現に向けた取組みを進める。栗田工業が開発した使用済み紙おむつ分別処理装置“クリタサムズシステム”を活用して1月中旬より、その実証実験を開始する。
クリタサムズシステムは、使用済み紙おむつを殺菌・洗浄・分解し、プラスチック類とパルプ類に分別し、再資源化を可能にする装置。これまで焼却処分されていたことから廃棄物量の削減や、焼却にともなうエネルギー消費量、二酸化炭素(CO2)排出量の削減が見込める。鎌倉市は焼却設備の老朽化を背景にゴミの減量や再資源化を進めており、使用済み紙おむつは2025年度に全量を再資源化する計画を進めている。