栗田工業は、使用済紙おむつの分別処理装置“クリタサムズシステム”の本格的な事業展開を開始した。従来焼却処分されていた使用済紙おむつを殺菌・洗浄・分解し,プラスチック類とパルプ類に分別し再資源化を可能にする装置。このほど、廃棄物処理関連業者であるBEaR(愛知県名古屋市)より1号機を受注。再資源化やCO2排出量の削減に加え,同装置の特長である破袋機能により,衛生面の改善や作業効率の向上を実現できる点が評価された。
今後、廃棄物処理業者や地方自治体を中心に、同装置の販売や薬剤供給・運転管理支援などの付帯サービスの契約化を展開・推進していく。将来的にはリサイクル用途の拡大や、分別処理したパルプ類を含む処理水にメタン発酵技術等を適用することによるエネルギー創出など、限りある資源や再生可能な資源を最適な方法で利活用できる技術・サービスを開発・展開し、持続可能な社会の実現に貢献していく。