東洋紡エムシーは、環境に配慮した三次元網状繊維構造体の新製品を開発した。開発したのは、水平リサイクル型の三次元網状繊維構造体“ブレスエアーメビウス”と、生分解性樹脂を用いた“テルスエコー”の2製品。
ブレスエアーメビウスは、市場から回収した同社の三次元網状繊維構造体“ブレスエアー”に由来する再生化原料を、重量比で製品全体の25%に配合した製品。ブレスエアーの特長である機能性や快適性を維持しつつ、バージン原料100%の従来品と同等のクッション性を実現している。日本環境協会が運営する環境ラベル「エコラベル」を取得済みで、家庭用品の中材に用いられる三次元網状繊維構造体では初のエコマーク認定商品となる。2024年4月より発売開始の予定。
一方、“テルスエコー”は、工業用コンポスト条件「ISO14855─1(JIS K6953─1)好気的環境58℃」において生分解性を示す樹脂を原料に使用した三次元網状繊維構造体。生分解性の原料を使用しているので、回収やリサイクルが難しい用途で用いられる製品に使用しても、堆肥化によって廃棄することができる。網状構造とポリマー特性によりブレスエアーとほぼ同等の高い反発弾性と優れた体圧分散性を発揮する。