レンチング・グループは、ビスコース繊維を使用した“レンチング エコヴェロ”および不織布の“ヴェオセル”に対する引き合いが増していることを受けて、アジア太平洋地域での生産を拡大すると発表した。インドネシアにある同社のプルワカルタ工場を刷新し、年間生産能力を30万3,000tまで拡充する。これにより同工場からの硫黄排出量と二酸化炭素(CO2)排出量を削減し、廃水の低減も図る。
同社のプルワカルタ工場で生産されるビスコース繊維は、EUエコラベル認証を取得済みで、環境への影響を抑えた繊維製品および不織布製品を求める環境意識の高い消費者からのニーズに対応している。プルワカルタ工場では今回、顧客各社に更なる選択肢を提供するため、革新的な特殊繊維、“レンチング エコヴェロ ブラック”の生産を2023年末までに開始することも予定している。この繊維はカーボンフットプリントの少ない原液着色プロセスを採用することで、生地の染色における水と燃料の使用量を大幅に削減することができる。