レンチング・グループ(オーストリア、最高経営責任者:Stephan Sielaff、以下レンチング)は、デジタルなサプライチェーンソリューションを提供するproject44と共同で、海上輸送をリアルタイムで追跡する機能を導入することにより、サプライチェーンの透明性と効率性を高める取組みに着手した。
同社は、複雑化する業界のサプライチェーンに対応するため、システムアプリケーションおよび製品(SAP)とproject44のプラットフォームであるMovementの間に、完全に統合されリアルタイムに更新されるアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を導入した。これを高度な人工知能(AI)とGPSセンサーおよび機械学習技術と組み合わせることで、出荷状況やコンテナの位置、船舶の経路追跡、世界中の港での推定到着時間など、繊維の注文に関する正確かつリアルタイムの情報をユーザーに提供できるようにした。
レンチングAGのグローバルサプライチェーン担当でバイスプレジデントのThomas Panholzer氏は次の通り述べている。
「ここ数年、サプライチェーンの混乱によって高度な海上輸送追跡の重要性が浮き彫りとなっている。当社のリアルタイム出荷追跡機能は、レンチングの“Better Growth”(より良い成長)という企業戦略の証であり、繊維および不織布のサプライチェーンにおけるデジタルトランスフォーメーションと透明性の確保への取組みを強化するものである。サプライチェーンの透明性とサステナビリティがますます重要になるなか、出荷時からコンテナレベルで画期的な炭素排出量追跡を実現できることは、当社がお客様と協力して意欲的な炭素削減目標を共同で策定する準備と意欲があることを証明している」。