ダイソンは、空気清浄機能を搭載した同社初のワイヤレスヘッドフォン“Dyson Zone空気清浄ヘッドホン”を発売した。同社初となるオーディオ、ウェアラブル製品。最大の特徴は、空気清浄機能を搭載していること。イヤーカップ内のコンプレッサーが、静電フィルターとカーボンフィルターで構成する二重構造のフィルターを通して空気を吸い込み、浄化した空気を、取り外し可能なシールドから着用者の鼻と口に直接届ける。静電フィルターが0.1µmの微細な粒子を99%捕集し、カリウムを含んだカーボンフィルターが都市汚染の代表的な酸性ガスなどを浄化する。口元を覆うシールドは顔に接触しない非接触型のため、マスクのような息苦しさはない。シールド部分を取り外してヘッドホンとしてのみ使うこともできる。イヤーカップ内で発生するコンプレッサーと気流によるノイズは、逆位相の音の波形をつくりだすアクティブノイズキャンセリング機能により打ち消す。ノイズキャンセリングモードの調節や、音のイコライジング、口元に吹き付ける風量の調節などは専用アプリで行う。アプリでは、内蔵センサーで測定した二酸化窒素濃度や騒音レベルをモニターして記録することもできる。バッテリー駆動時間は音楽再生のみで50時間、空気清浄モードは風量によって1.5~4時間となる。重さはヘッドホンのみで595g、シールド装着時で670g。直販価格はハードケースなどが付属するモデルが12万1,000円。