小津グループの日本プラントシーダー(東京都中央区、中野美津雄社長)が、“シーダー農法”による水稲栽培の実用化に向けた取組みをスタートさせた。シーダー農法は、農作物などの種子を封入した水溶性や生分解性をもつテープを圃場に埋設して行う栽培方法。同社は60年以上の歴史をもつ。大根やにんじん、ほうれん草などの野菜類や花卉など、すでに全国各地の農家において採用されている農法で、海外でも韓国や豪州などで広く利用されている。水稲栽培では、これまで鳥害などの課題があり実用化できずにいたが、今回、異業種3社と共同開発による取組みが決定したことから、茨城県で試験栽培を実施。今後3年間のうちに成果を上げて本格的な実用化に持ち込みたい考え。