東レは、国際的な非営利組織CDPが実施した水セキュリティに関する調査でその最高評価である「Aリスト企業」に4年連続で選定された。
国際社会では生物多様性の新しい世界目標である「ポスト2020生物多様性枠組」の検討が進められており、その1つとして「2030年までに生物多様性の損失を食い止め、反転させる」という地球規模の目標としてネイチャーポジティブの議論が行われている。こうしたなか、東レグループは2018年に策定した「東レグループサステナビリティ・ビジョン」において2050年に向けて目指す世界の1つとして「誰もが安全な水・空気を利用し、自然環境が回復した世界」を掲げて取り組みを推進している。同社による水処理事業のRO膜は、累積水量換算で1.1億m3/日の水の供給に貢献し、生活用水換算で7.3億人相当の暮らしを支えている。また、生産活動では2030年の用水使用量を2013年比売上収益原単位で30%削減する取組みであるチャレンジ30プロジェクトを推進するなどしており、こうした取組みが評価された。