レンチングは11月8日、認証とライセンスサービスを行う同社の「レンチングE-ブランディングサービス」をアップグレードし、テンセル(TENCEL)やレンチング エコヴェロ(LENZING ECOVERO)ブランド、そして不織布ブランドのヴェオセル(VEOCEL)への対応だけでなく、複数のオンラインサービスを追加することでバリューチェーンパートナーやブランドの利便性向上を進めた。
追加したサービスは、アートワークの承認(Artwork Approval)、ファイバーブレンド簡易検査ツール(Fiber Blending Quick Check Tool)、オンボーディング・ツール(Onboarding Tool)、E-ブランディング・マスタークラス(E-Branding Master Class)、そしてE-ブランディング・ヘルプデスク(E-Branding Helpdesk)など。これら新機能の追加によって、よりスムーズな体験と利便性の提供と、バリューチェーン全体の透明性強化が可能になるとしている。また、繊維の認証、製品ライセンスの申請、ブランディングのサポートなど既存サービスの補完にもつながる。
レンチング社グローバルマーケティング&ブランディング部門バイスプレジデントであるHarold Weghorst氏は次のように述べている。
「レンチングE─ブランディングサービスを2018年に導入して以来、弊社はバリューチェーンマネジメントのデジタル化を先駆けることをミッションとしてきた。業界のバリューチェーン全体にこれまでにないトレーサビリティを提供することにコミットし続ける一方で、より良いユーザーエクスペリエンスを確保することがレンチングE─ブランディングサービスの重要な基盤である。最新のアップグレードにより、 ユーザーはアートワークの承認という新しいプロセスを活用し、数回クリックするだけでライセンスされたマーケティング資料や共同ブランディング資料にアクセスすることが可能となり、包括的な資料を通じて当社の一連のサービス内容を確認することができる。製造プロセスでの素材検証も重要だ。しかし、それだけにとどまらず、このような検証サービスを完成品にまで拡張し、バリューチェーン全体のトレーサビリティ向上を当社は目指している」