クラレの人工皮革“クラリーノ”が、レノボ・ジャパン合同会社のノートブックPC「ThinkPad Z13」の天板に採用された。クラリーノが、レノボのノートブックPCに採用されるのは今回が初めて。
レノボは、ノートブックPCの性能やデザイン性に加え、環境への意識も高いユーザーに向けた新しいThinkPadの製品開発を進めていた。今回、クラレが開発した再生プラスチックを原料とする環境対応型の人工皮革“クラリーノ”が、レノボの商品企画コンセプトとマッチしたことから、ノートブックPCのフラッグシップモデルであるThinkPad Zシリーズへの採用となった。「ThinkPad Z13は、機能美をもちながら同時にサステナブルであることを目指した製品。これらを実現するうえでクラリーノは最適な素材」(レノボ・ジャパン合同会社大和研究所執行役員常務・塚本泰通氏)であったという。
クラリーノのベースとなるマイクロファイバー不織布には、回収したペットボトルを原料とする再生PET樹脂を使用(マイクロファイバーのリサイクル原料比率95%以上)。高い堅牢性を特徴とするThinkPadブランドのノートブックPCの天板に求められる耐傷性、耐摩耗性、耐薬品性、良好な型押し加工性などの機能性を有しながら、美しい表情を生み出す表面のシボ(凹凸)加工など、ラグジュアリーモデルにも使用されるハイエンド向け人工皮革となっている。