帝人フロンティアは、同社が開発した解重合触媒を使用することにより、着色されたポリエステル繊維を石油由来の原料と同等の品質に再生が可能で、かつ従来よりも環境負荷が少ない新たなリサイクル技術を開発した。使用済みのポリエステル繊維を従来と比べ約40%の省エネルギー効果を図りながら、高品質にリサイクルできる。染料などの不純物を含む繊維を新開発の触媒により解重合し、再重合するケミカルリサイクルの一種であり、石油由来の原料と同等の再生ポリエステル原料にできる。松山事業所(愛媛県松山市)にパイロット設備を設置し、実証実験を開始した。実証試験を踏まえて、2、3年後に数万t/年記の量産化を計画しており、共同事業パートナーの模索も進める。