日東電工㈱は2月17日、Mondi plc(ロンドン証券取引所上場。以下、「Mondi社」)のパーソナルケア事業を構成する子会社4社(ドイツのMondi Gronau GmbH、ドイツのMondi Ascania GmbH、中国のMondi China Film Technology Co.,Ltd、および米国のMondi Jackson LLCのパーソナルケア事業を承継する新設会社。以下、4社合わせて「対象会社」)の株式のすべてを買収総額615百万ユーロ(約79,950百万円)で取得し、当社の完全子会社とすることについて合意し、同日契約を締結した。
なお、本件買収完了のためには、ドイツその他必要な各国の競争法及び規制当局に関する手続の完了、その他の一般的な前提条件を満たすことが必要となる。
Mondi社のパーソナルケア事業は、事業成長に必要な要素であるコア材料製造技術、グローバルトップ顧客とのリレーション、グローバル供給体制、及び環境対応製品を備えている。日東電工は本件買収によりこれらの要素を獲得することに加え、双方の販路を活用したクロスセルなどのシナジーを実現することで、これまで中東・アフリカなどの新興国市場中心に事業を行ってきた当社の衛生材料事業を新たなステージに引き上げることができると判断したもの。
これにより、同社が中期経営計画「Nitto Beyond 2023」で次世代モビリティ、情報インターフェースと並ぶ重点分野のひとつと定めるヒューマンライフ分野において、とくにパーソナルケア事業の成長を加速していく考え。また、双方の技術融合により、環境対応製品、高機能性フィルム、不織布多機能展開など新たな製品およびイノベーションを生み出す可能性を拡げることができる。さらに、欧州最大の工業国の一つであるドイツにおいて高い生産性と製品開発力、および品質管理能力を持つ拠点、実績あるマネジメント人材を獲得することは、同社にとって欧州エリアのポートフォリオ強化やグローバルでの製造力強化に向けて大きな意義がある。