日本製紙は、抗ウイルスおよび抗菌・消臭性能をもつ変性セルロース(開発品)を開発した。セルロースナノファイバー(CNF)製造の中間体である変性セルロースを原料として使用。化学処理した変性セルロースの表面に金属イオンを担持させる技術を施すことで、高い抗ウイルス性能、抗菌・消臭効果の発現に成功した。セルロースであるため不織布や紙などへの加工が容易で、不織布をベースとする衛生材料をはじめ、フィルターなど日用雑貨・工業用途への採用に期待している。
不織布用途以外では、9月上旬に抗ウイルスおよび抗菌・消臭性能をもつ紙製品(印刷用紙ほか)の上市を予定しており、準備が整い次第公表する予定。